僕は長い時間を海外生活を経験してきました。現地の永住権を取得するために、英語もずいぶんと勉強してきました。
この経験を元にして、「英語を話せるようになりたい!」と思ってる人に向けて英会話の勉強法を解説します。それなりに信頼性の高い情報をお伝えできると思います。
ただし残念ながら、ここでは受験やTOEIC対策ついては書いていませんので、これらのための即効性の高いの英語勉強法を期待している方は、各試験に特化した情報を他で探したほうがいいでしょう。
まず冒頭で、ここに書いてあることをまとめておきますので、興味のある方は読み進めてもらえればいいかなと思います。
英語を習得する上で大事なポイントは以下の3つです。それぞれあとで詳しく解説します。
英語を習得するために必要なもの
- 英語を習得する目的を明確に
- 勉強時間をしっかり確保
- 習慣にして継続する
そして、英会話できるようになるための具体的な勉強法としては、以下の5つを挙げています。
英会話を上達させるために必要な勉強法
- 瞬間英作文
- フレイザルバーブ(Phrasal Verbs)
- ディクテーション
- シャドーイング
- 文法
以降でこれらについて、1つ1つわかりやすく解説していきたいと思います。
具体的な教材としては、スタディサプリENGLISH(日常英会話)がおすすめです。上記の勉強法が1つのアプリで全てクリアでき、英語を話す力&聴く力を徹底的に磨くことができます。
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英語を勉強する目標を明確にする
ゴールがはっきりしている人は英語の上達がはやいです。
ゴールが明確な人というのは、夢がある人もしくは追い込まれた人です。つまり、「英語を使って何をするか」が明確であることです。
例えば、僕が実際にみてきた中ではこんな人達がいました。
- 翻訳家になる
- 海外で味噌を作って販売する
- 現地で保育園の先生になる
- 海外の永住権をとる
こういうふうに、人達の英語の成長スピードは本当に早いです。完璧な英語ではありませんが、それぞれがそれぞれの道で求められる英語力を身につけていきます。
「何か目標があり、それを達成するために英語が必要」という状況を作ればいいんですね。
現時点で明確な目標が思い浮かんでいなくても、単に「英語が話せたらかっこいいなぁ、就職に有利だなぁ」というレベルではなく、「英語を使ってコレがしたい!」というものをしっかり思い描いておくと結果は大きく変わってきます。
これがあれば簡単に挫折しませんし、モチベーションも保てます。勉強を始める前に少し考えて見てください。
英語の勉強時間をしっかり確保する
英語を話せるようになるには時間がかかると覚悟してください。
「7日間でペラペラ!」「1ヶ月でネイティブに!」なんて怪しい高額商材のコピーに騙されてはいけません。
日本人にとって英語はもっとも習得が難しい言語の一つ
英語習得に時間がかかる理由は、
- 日本語にない音がたくさんある
- 文法構造が全く違う
- 言語体系的に日本語と真逆に位置する
など色々あります。
英語と親戚のようなフランス語やドイツ語を母国語とする欧米人が必要な時間とは比になりません。
少なくとも、まずは3ヶ月〜半年継続。そこで初めて英語学習のとっかかりが見えて、入り口に立てるくらいでしょう。
1日10分などでは全然たりない
英語を勉強する時間が1日10分、20分では全然成長しません。英会話スクールで週に2回1時間くらい英会話を習ったとしても、全然足りません。
せめて毎日1時間、英語に向き合う時間が必要です。
英会話の学習を習慣して継続する
上でも書いた通り、英語学習はすぐには効果がでません。効果が出ないとモチベーションが削がれ、簡単にやめてしまいます。
英語学習の成長曲線をまず知ろう
英語の成長曲線というのがあります。下図のような感じです。
ご覧の通り、日々勉強した分だけ英語力が上がるという性質のものではありません。
ある一定期間の「がまんの時期」を経て、一気に英語力伸びて成長を実感します。ある日、突然です。
英語が話せるようになった人は、誰しもこの「ブレイクスルー」を経験しています。自分の英語力UPを感じられるのは3ヶ月〜半年後です。
逆にいえば、このがまんの時期を乗り越えられない人が圧倒的に多数です。学習の成果が出る前に、「ぜんぜん話せるようにならないじゃん…」と継続をやめ挫折します。
この曲線の形をしっかり覚えておくと、いいですよ。成長がみえない時期も頑張れます。
単語と文法だけをやっても話せるようにならない
「じゃぁ、英単語と文法を毎日1時間、3ヶ月やればいいんだ!」というのは間違いです。
英語を話す練習をしなければ、英語を話せるようにはなりません。学校教育6年間の英語学習を振り返ってみれば一目瞭然ですね。
英語を話す練習をしましょう。時間を決めて、毎日同じ時間にやるようにすれば習慣化できて継続しやすいです。
具体的な英会話のトレーニングについては、以降で解説していきます。
勉強法① ー 瞬間英作文の量をこなす
英語を話す=瞬間英作文(脳の中)
英語で会話するとき、脳の中では以下のようなプロセスになります。
- 言いたいことが思い浮かぶ(日本語)
- 英語に変換
- 英語を口にする
英語ができる人というのは、①〜③を素早くできる人のことです。②が瞬時にできます。
逆に、英語ができない人は②で時間がかかります。英単語や文法を考えこんでしまいます。では、②とは何でしょう?
②は脳内の英作文です。ここの精度とスピードを上げれば英語は話せるようになります。いろんな場面の会話を経験し、自分の中で「使える英語」のストックが増えてくれば、自然と精度はあがってきます。
もっというと、英会話の実践を重ね熟練してくると①で日本語が介在しなくなります。これが英語脳です。
英語はスポーツのように体で覚えるもの
瞬間英作文力をつけるには、習うより慣れろです。
目で見た文(日本語)を英語にする練習をしましょう。有名な「瞬間英作文」という教材もあります。
初期の段階では「愚直に量をこなしていく」ことが大事です。
勉強法② ー フレイザルバーブ(Phrasal Verbs)を身につける
日本語でも同じですが、ネイティブは日常では簡単な単語を組み合わせて「くだけた英語」で話しています。特に動詞にはフレイザルバーブ(Phrasel Verbs、句動詞)が頻繁に使われます。
実はフレイザルバーブはすごく重要です。知らないと本当にネイティブの英語は聴き取れません。
フレイザルバーブの実例
フレイザルバーブはたくさんあります。例をあげるとこんな感じです。
- phrasal verbの例:
put on / find out / call off / put off / run away / take up / work out / run off / run out など
例えば、”postpone(延期する)”。受験勉強、TOEIC英語を多少やったことのある人は知っている単語ですね。でも、postponeなんて日常会話では使われません。postponeは堅い単語なんです。書き言葉なら使われます。会話では、postponeの代わりにput offを使います。
日本語でも友達と話すときに「検討します」「恐縮です」なんて使いませんよね。それと同じ。
「逃げる」はrun away、「取り消す」はcall off、等々いくらでもあります。知らないと聞き取れません。
フレイザルバーブは日常英会話の肝
英語というのは動詞が肝なんです。そこにフレイザルバーブが多用される。だから、これを押さえないと英会話ができないのです。
TOEIC高得点の人が海外にいっても、全然何言ってるかわからない!となるのは、これを知らないからです。
海外ドラマや洋画を見ているときも同じです。音がゴニョゴニョっとなって、何度聞いても聞き取れない箇所があるでしょう。それはだいたいphrasal verbsが使われている箇所です。
「簡単な動詞+前置詞」の組み合わせなので、音が繋がって変化するんですね。さらにitやhimなどの音が絡み合った結果、「はぁ?」となります。上のput offの例だと、”put it off”となって、音は”プッリローフ”みたいになります。これが会話中に突然出てきて、聞き取れます?
逆にいえば、フレイザルバーブを押さえると「使える英語」が身につくということです。今まで習ってきた英語と、現場で話されている英語は違うんですね。
勉強法③ ー ディクテーションで聞き取る力をUP
ディクテーションというのは、聞こえてきた音を書き取るトレーニングのことです。リスニング力を伸ばしたいならコレが最高の勉強法です。
聞き流さず、一音一音しっかり書き取る
リスニングの勉強法として「英語の聞き流し」ってよく聞きますが、リスニング力をあげるためには聞き流しではダメです。聞き流すと、はっきり聞き取れない部分は「まぁいいや」で、文字通り聞き流してしまいます。
英語の音の変化のクセを知り、英会話のスピードに適用できるようになって初めてリスニング力が向上したと言えます。
「この音は聞きのがせない」という状況をつくり、脳に負荷をかけつつ学習する必要があります。これがまさにディクテーション。
ディクテーションは大変だけど本当に効果的
先述のput it offを例にとりましょう。
“I put it off (アイ プッリローフ)〜”と聞こえてきたとしましょう。
put、it、offは全部知っている単語ですが音が変化しているので「ん!?”プッリローフ”ってなんだ?」となります。何度も何度も音を再生します。聞き取れるまで。
聞き取ろうとすることが大事です。何回聞いても絶対聞き取れないこともあります。限界まできたらスクリプトを見て英文を確認してください。これを繰り返してこそ「聞き取る」力が向上します。
ディクテーションは、はじめは本当に辛いトレーニングです。けれど、効果は抜群なので腐らずに続けてください。あとで振り返ってみれば、「きっとあのとき頑張ったから英語が聞き取れるようになったんだ」と思えるはずです。
リスニング弱い人には本当におすすめです。
勉強法④ ー シャドーイングで「完コピ」する
英語のスピーキングの王道は「マネをする」ことです。
1. シャドーイングを徹底的にやる
シャドーイングとは、お手本の英語音声を聞いた後を追って自分もしゃべる練習です。有名なトレーニング方法なので知っている人も多いでしょう。
こんな感じです。
シャドーイングを繰り返すことによって、
- リズムや音の変化
- イントネーション
- 単語のチョイス
- 便利ないいまわし
- 英語の型
こういった「英語らしい話し方」がマスターできます。シャドーイングは正義です。
朗読ではなく「なりきって」シャドーイングする
はじめは自分のレベルにあった簡単な英文のシャドーイングでOKです。いろんなシチュエーションの英会話をシャドーイングしましょう。
大事なことは、「朗読をしない」ということです。目で見た英文を読み上げるだけではなく、練習といえど、そのシチュエーションをリアルにイメージして、自分がその場にいて自分の言葉として発しているように会話文を話すことがとても大事です。
自分の英語として発すれば気持ちが入ります。感情がともなったとき、口にした英語は自分の血肉になります。これは僕の経験です。上達のスピードが違います。
レベルが上がってくれば、好きなドラマのセリフや有名人の動画を題材にしてもいいです。何度も何度も繰り返しシャドーイングしましょう。登場人物になりきってその場面を完コピしてください。気持ちも盛り上がって楽しいですよ。
勉強法⑤ ー 英文法は英会話でも重要
英文法を最優先する必要はありませんが、英文法は基礎力です。基礎力を高めれば、話す英語もレベルアップさせることができます。
とりあえずは中学レベルの文法でOK
英語を話すには、基礎的な文法を理解していればまずはOKです。
特に日本人は英文法はそこそこ理解していますので、まずは英語を口にする練習をして、その知識をスキルに変えることが最優先です。この前提は変わりません。
SVC、SVOなどがわかるなら、まずはその範囲内で英会話の練習をすればよいです。上で紹介した、瞬間英作文を練習していれば自ずと文法も理解できます。
「もっとうまく話したい」レベルになれば文法力を磨く
少し英語を話すようになると、自分の中で使いやすいフレーズ、単語が出来上がって、いつも同じパターンで話してしまうようになります。
海外にいる日本人でも、話はできるけど英語が幼稚なままという人もたくさんいます。海外生活の中で、話す度胸と実践力は身につけたけれど、文法力がないとこうなります。
もちろん、英語はツールなので意思疎通ができれば十分な人は、最低限の英語もなんの問題もありません。
ただ、
- もっと上手に英語を話したい
- いろんな表現を使って話したい
- 正確に自分の心のニュアンスを伝えたい
という人にはやはり英文法は必要です。「自分の会話、いつもワンパターンだなぁ」と感じたとき、英文法をやり直してみるとグンっと英会話力が伸びます。
例えば、”でも、〜”というときに”but”を使っていいたところをAlthoughで話してみるとか、新たにas long asを使って文を繋いでみるとか、”may be”ではなく”could be”を使ってみるとか。
文法力を磨けば、表現が豊かになり会話力がアップします。「英語を話す」からのフィードバックで文法書をのぞいたとき、学ぶことはとても多いです。非常に実践的で、理想的な勉強法だといえます。
スタディサプリENGLISHで理想的な英会話学習を
上で挙げた、英会話の勉強法5つ。
- 瞬間英作文
- フレイザルバーブ
- ディクテーション
- シャドーイング
- 文法
これらを全てを、スタディサプリENGLISHでカバーできます。僕も2年ほど愛用してますが、これ本当にいいですよ。
このアプリの使い方の概要は、以下の動画を見てもらえれば、だいたいのイメージがわかると思います。
メリットがたくさんあります。
- 英語を一人で話しまくれる
- 間違って恥ずかしくない、初心者にも優しい
- いつでもどこでもスキマ時間で英会話
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- 豊富な日常会話と面白いストーリーで
- 3ヶ月で英会話力UPが期待できる
まずはアプリ相手に英会話の練習して、とにかく英語を話すことに慣れて、そのあとで対人のオンライン英会話や英会話スクール、サークルなどに進めば、とっても理想的な英会話学習になりますよ。
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