特定分野のスキルがあれば海外でも生きていけます。
海外で生活というと「英語勉強しなきゃっ!」と思いがちですが、英語より大事なのが専門スキルです。これは断言できます。
専門スキルがあれば、多少英語が拙くても雇ってもらえます。お金が稼げます。逆にスキルがなければ、英語が多少できても仕事はもらえません。英語ができる人は現地にいくらでもいるからです。外国人のあなたをわざわざ雇う理由がありません。
僕は現地で、こういった例をいくども見てきました。大事なのは専門スキルです。
では、どんなスキルが海外で有利か。海外移住経験者として書いてみます。海外を意識している人は、日本にいる間に少し意識しておくといいですよ。
IT系専門スキル
まずはIT。IT系の専門スキルは海外移住、海外生活を成功に導くかなり現実的な手段です。
プログラミングが代表的なところ。
IT技術は世界共通。仕事に困らない!
IT系の知識とスキルは世界に出てもそのまま通じるので、仕事に困りません。プログラミング言語は世界共通の言語です。もし今あなたが日本でIT業界にいるなら、大きなアドバンテージです。海外という選択肢をリアルに考えてもいいかもしれません。
さらに、ITエンジニアやWebクリエイターは、日本と違って海外では高給であることが多いです。労働環境もホワイト。少なくともニュージランドでは素敵なお仕事ですよ。
上でも述べましたけど、英語が多少できなくても確かなスキルと経験があれば絶対仕事はあります。日本でのキャリアを大事にしてください。
誰でもIT職に就ける日本はエンジニア転職のチャンス!
ITスキルがない人は、今からでも遅くないですよ。スクールで学んで就職してITエンジニアとして実務経験つみましょう。
日本は文系の人間や未経験者でもIT技術者として雇って育ててくれる特殊な国です。これを全力で利用しましょう。誰にでもチャンスがあるんですよ。逃す手はないです。
Web系スキル
Web系スキルも上のITに含まれますが、僕自身がWebデザイナーなので別にここで書きます。
リモートワーク、海外ノマドするならWeb系が有利
ITでもWeb系ならば、リモートワークやノマドしやすいというメリットがあります。(もちろん、他のIT系でもできるんですよ。)
要するに、「海外で生活しながら日本人と日本語で仕事する」なんてことができます。素敵じゃないですか?実際に僕はこれが仕事で収入を得ています。
日本国内のお客さんから「ホームページ作って」「あのページ修正しといて」とメールで依頼がきて、サーバにデータ納品して完了です。必要があればチャットして打ち合わせしますし、メールで進捗報告しますが、すべてPC1台で済みます。どこで作業するかは関係ないです。
Webの仕事はインターネット上に溢れている
Lancersやクラウドワークス、クラウドテックといったクラウドソーシングサービスをチェックしてみれば、ホームページ制作やWordPressのカスタマイズ、Webシステム開発などのWeb系のお仕事案件は山ほどあります。
しっかりした技術がないとリモートワークは簡単ではないけど、やはりメリットが大きいので魅力的です。
特に海外に興味のある人は移動好きの傾向が高いので、場所が変わっても仕事を続けられるWeb系ITスキルは自分の生活スタイルと親和性高いです。僕もまだまだですけど、スキルアップしてより自由に賢く生きたいですね。
Web系の身軽さは爽快ですよ!
もちろん、IT系と同様に海外の現地企業に就職してオンサイト勤務するという選択肢もありますよ。日本よりは労働環境いいです。
料理人(SUSHI)
実は僕が海外にでて一番はじめに選んだ仕事が料理人です。7年くらい和食シェフをやりました。
料理人というのは、世界中どこでも食っていけます。世界中の人が飯を食うからです。高給は期待できないですが、シェフの募集はどこでもあります。ニュージーランドでも、政府が発行する「長期不足職業リスト」にはずっと「Chef」が入っています。
料理人やるなら「握れる」ほうがいい
特に和食はいいです。
いまや日本食の知名度は世界中で高まるばかりで、海外のラーメン屋やお好み焼き屋などは人気も多いですよね。「Japanese Cuisine」という看板を掲げれば集客できるので、韓国人や中国人らが自国料理ではなく日本食屋を経営していることも稀ではないです。
そしてできれば、ぜひ「SUSHIを握れる」ようになってください。
海外でSUSHIの握れる職人は重宝される。僕も海外の和食レストランで修行させてもらって握れるようになりました。「SUSHIを握れる」は立派なスキルの1つです。ウリになります。日本人が握るSUSHIという看板を掲げれば、「日本人」ブランドも大いに利用できます。
海外のSUSHI(いわゆるカリフォルニアロールやスパイダーロールなど)は、「日本人の心『寿司』ではない、認めない!」というお堅い意見もあるけれど、それはいったん横においておきましょう。
とにかく「SUSHI」が世界で愛されているのは揺るぎない事実です。SUSHIが世界で市民権を得たことによって恩恵を受けた在留日本人は多いです。
日本でSUSHIを習う
今では世界から日本にSUSHIの技術を学びにくる人も多く、新宿にある「東京すしアカデミー」では、年々SUSHI職人を目指す外国人生徒が増えているといいいます。
海外就職案件を見たい方は、東京すしアカデミーが運営するコチラの求人サイトをチェックしてみていいでしょう。
寿司職人や日本料理・和食料理人の求人なら海外就職に強いSUSHI JOB
美容師
美容師というのも、世界のどこにいてもニーズの高い職業です。特に日本人はできれば日本人に切ってほしいので、海外でも日本人美容師を探します。
「現地人の床屋・美容室に行けばいいじゃないか」と思うかもしれないですが、実際は行きづらい。そして行ってみれば、日本人美容師がいい理由がよくわかります。彼らはヘタです。ヘタというよりも、繊細な日本人の感覚にマッチしないんですね。
実際に僕も行ったことがあります。そしてやっぱり「二度と行かない」と思いました。「え、もう終わりなの!?」って感じでした。
だから、元美容師という友だちが周りにいるときは凄く助かりました。近くにいなければ自分でカットするようになりました。
僕だけでなく、現地に何十年と住んでる日本人でも髪だけだは日本人に切って貰っているという人が多いです。僕が暮らしてきたオーストラリアやニュージーランドはそれほどオシャレ先進国でもないという部分は多少あるにしろ、世界中どこでも似たような状況だと思います。
日本人美容師は需要があります。日本人からの予約でいっぱいになるので仕事に困らないでしょう。
ネットビジネススキル(ブログ、アフィリエイトなど)
ネットビジネスもITの一部です。「世界で通じるスキル」ではないが、世界中どこにいても稼げる手段の1つです。
僕もこうして情報を発信してアフィリエイトで副収入を得ています。
ブログやメディア運営をしながら海外で生活している人もたくさんいます。日本語で仕事しつつ、海外のゆったりした環境で生活するというライフスタイルはすごく快適なんですね。
もちろん、これだけ生活していける人はほんの一握りなので過度な期待は禁物ですが、副業としてはすごくいいですよ。
自分の体験やスキル、使ったサービスや商品を文字にして「有益な情報」として売ります。アフィリエイトに興味があるなら、以下を調べてみてください。
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「誰でも簡単に稼げる」とはいいませんが、海外に出る人は特殊な技能や経験を持った人が多いので、情報としての価値は高いと思います。副収入に繋がる可能性は大いにあります。
英語
最後に、やはり英語をあげておきます。なんだかんだ英語は大事なスキルです。
英語ができれば世界中を一人で歩けます。英語圏はもちろん、ヨーロッパやアジアどこにいっても「英語=世界共通言語」という認識に間違いはないです。旅先で母国語が通じない者同士が会話するとき、まず口にする言語は英語です。
英語ができて損することは1つもないです。しかし同時に、英語は「世界で稼げるスキル」ではない、ということも強調しておきます。
日本国内にいれば、「英語できます」といえば人材としての価値はあがりますが、海外では英語ができることは武器にはならないです。英語は単なる手段だからです。できなければ不利になるというだけの話です。
翻訳者や通訳者でもない限り英語単品では勝負できないことも理解してきましょう。IT+英語、料理+英語のように常に「◯◯+英語」のセットのスキルでないとお金を稼ぐとしては成立しません。
上で述べたように、むしろ英語より専門スキルが強い方が仕事を得られます。多少拙い英語は専門スキルでカバーできます。
でもやっぱり、英語は勉強しましょう。生活面でコミュニケーションスキルとして必須です。長く住めば住むほど、英語で困る場面は増えてきます。
最後に
ここで挙げたスキルのは限られたものです。僕が自分の見える範囲の中で語っているだけで、他にも世界で通じるスキルはたくさんあります。
例えば、写真やマッサージ、絵描きなどで海外で飯を食っている知り合いもいました。これらも腕がよければ海外で通用するスキルの一つかもしれないですね。
これから先海外を考えている人や、まだ何かを決めていないが何か技術を身につけたいと考えている人には、上にあげたスキルを選択肢に入れてもいいでしょう。汎用性の高い技術と英語があれば、世界に繋がります。
「芸は身を助く」ですね。